戦後8年間、米軍の施政下に置かれた鹿児島県の奄美群島が日本に復帰して25日で70年を迎えた。奄美市内では復帰当日に行われた「ちょうちん行列」が再現され、市民らが街を練り歩いた。
日本復帰記念碑がある同県奄美市の広場では、「奄美群島の日本復帰運動を伝承する会」など六つの市民団体による集会が開かれ、運動のリーダーだった泉芳朗の像に献花。市民ら約70人が、復帰を求める集会で歌われた「日本復帰の歌」を歌い、泉の詩「断食悲願」を朗読した。
当時中学3年だった才田一男さん(85)=奄美市=は復帰運動などを振り返り、「集会に日の丸を持って行くと、米兵に取り上げられて燃やされた。食べ物は少なく、復帰した日は大声で万歳と叫んだ」と語った。
奄美群島は太平洋戦争後、沖…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル